雑誌広告2019_06
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読者との信頼関係が〝資産〟となった読者の対応にはブレない姿勢で臨む I 3『LEEnoカワイイ選抜」、『BAMAQUあるインフルエンサーを広告に起用することに対しては懸念の声もある。集英社の場合、雑誌に紐づいた読者なので、その自覚をもって発信している人が多いというが、その舵取りは編集部がきちんと行っている。 「前提として、読者といいお付き合いをするには、編集部のブレない姿勢が大事。ルールを定め、編集部全体が一枚岩となって読者一人一人と丁寧に対応することに尽きると思います」 例えば、「100人隊」の「今日のお買い物」ブログは自分が実際にお金を払って購入したものをアップするのがルール。そのため、ギフトでもらったものが上がっていた場合は、すぐに連絡して投稿を削除してもらうという。 「編集部ではコメントにも全部目を通しますし、細かいチェックを徹底。そうしLEE 2017年5月に、インフルエンサーマーケティング事業を始動した集英社。モデルやスタイリスト、美容家といった著名人からなるスペシャルインフルエンサーと、編集部が抱えている読者インフルエンサーを起用。各個人のインスタグラムアカウントで、企業の商品やサービスを発信する広告メニューを展開している。 「インフルエンサーマーケティング事業の原点は、SNSの普及する10年以上前から、各誌の編集部が〝読者は財産〟との意識で紡いできた信頼関係ですね」と常務取締役の田中 惠氏は語る。 田中氏は誌上で女性の性に関する大規模アンケートを実施した「モアリポート」や、読者がお買い物をブログで披露する人気企画「LEE100人隊」など、読者企画を多く担当してきた。 「長年女性誌に携わる中で、読者の影響力は絶大だと常々感じていました。人気ブロガーが紹介したアロマキャンドルがたった数日で店頭から消え、クラフトフェアに参加した時は、読者の手作りグッズが飛ぶように売れました。そのうち100人隊同士が交流をもつようになり、彼女達の要望で料理部やオフ会までスタート。特に『LEE』は世界観がはっきりしていて、雑誌に熱い思いを寄せるコアなファンが多いため、趣味や嗜好、ライフスタイルの似た読者がコミュニティ化しやすかったのだと思います」 好きな雑誌に読者が集まる構図と同じように、イン『LEE』に追随するかのよILA』では「スーパーバイフルエンサーの投稿に憧れや共感をもつファンが集まり、コミュニティ化して広がっていくため、「雑誌とインフルエンサーマーケティングは親和性が高い」と田中氏はいう。他の雑誌もうに『non-no』では「non-ラーズ」、『は「チーム★美セレブ」と、100人隊』のある読者モデルやブロガーを軸にした独自の読者コミュニティが形成されている。 「自分の言葉で綴られた、実感のこもった読者インフルエンサーの投稿は、ファンの心に深く刺さります。そんな影響力のあるインフルエンサーたちを、各誌が抱えていることが弊社の強み。自分のセンスや考えを発信する身近な存在に対して共感をいだく、今の時代の傾向にマッチした効果的なマーケティングができると思っています」 しかしながら、一般人でA』でここ数年でインフルエンサーの影響力は世界的に増大し、様々な企業がそのパワーを活用した宣伝aインフルエンサーマーケティングbを重視しはじめている。雑誌は元々“読者モデル”などが活躍してきた土壌があり、インフルエンサーとの親和性は非常に高いといえる。これまで培った知見をいかし、独自の取り組みをスタートした、出版社の事例を紹介する。集英社常務取締役田中 惠氏case 1集英社長年の信頼関係をベースに読者から著名人まで、多彩な人材の起用が可能SNS時代の     出版社が手掛ける新たな取り組みaインフルエンサーマーケティングb

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