雑誌広告2019_06
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リスク回避のためルール作りをしっかりとクライアントに理解を促す努力も必要 4『Seventeen』などは、編#Sponsored by 〇〇など、グの発注をきっかけに、新規クライアントの誌面タイアップ出稿につながるケースも出てきた。ただ、SNSは個人が発信するツールということで、クライアントの理解を得る努力をすることも必要、と川上氏。 「投稿に関しては、インフルエンサーの世界観を大事にしています。写真の撮り方や文章については、明らかに事実と異なる間違いや、薬機に関わること以外の修正要請は受けないことが大前提。また、最終的に仕事を受けるかどうかもインフルエンサーの判断に委ねています。そのため、『商品を使ってみたが私には合わなかった』と、断られるケースがあることも考慮しなくてはいけません」 ローンチから2年経ち、本誌やWEBに連動する形でのインフルエンサーマーないと公平な運営はできません」 『LEE』の場合、読者ブロガーとしての活動は基本的に3年で卒業という区切りを設定。また、評価は更新頻度やPV数などの数字で判断する。コミュニティの運営は、透明性をもって進めることを心がけているという。 「卒業した方とも完全に縁が切れるわけではなく、別の媒体でお仕事をお願いしたりして、いい関係をキープしています」 また、スペシャルインフルエンサーであっても、信頼性がベースになっている点では同じだ。特に、ティーンモデルを起用している集者が礼儀作法から教えるような意識をもって、育成にあたるという。そのため卒業した後も強い信頼関係が続く。 「スペシャルインフルエンサーになっていただいたモデルや著名人は、『この雑誌なら』と快く賛同してくれる方が多く、改めて編集部が長きにわたって信頼関係を築いてきたからこそと感激しました。そのベースがあったから、自信をもってこの事業を進めることができたと思います」 事業を展開するにあたって、まず「最も準備に時間をかけた」というのがルール作り。出版社では唯一というWOM(口コミ)マーケティング協議会(WOMJ)の会員になり、ガイドラインを設定した。 「ステルスマーケティングを防止する意味でも、関係性の明示についてWOMJガイドラインを遵守しています。#タイアップ、#PRなどの便益タグと、マーケティングの主体がどこにあるかがわかるよう、企業名やブランド名を記載。便益と主体の明示を同時に行うことも可能です。なお、同時に媒体名も必ず表示してもらいます。また、薬機法に関わる点は投稿前に弊社とクライアントでチェックをしています」 業務フローは、広告部がクライアントからの発注を受けて、独自のプラットフォームで依頼内容や条件を記入したシートを作成。オーダーが読者インフルエンサーの場合は、編集部がインフルエンサーに一斉に案内し、インフルエンサー自身に手を挙げてもらい、最終的な人選は編集部が決定しているという。 編集部の負担が増えそうだが、広告部デジタルプロデュース課 課長代理の川上慎太郎氏は立ち上げ当初をこう振り返る。 「最初は編集部も少し腰が引けていましたが、広告部で各編集部を回り、インフルエンサーマーケティングの必要性を粘り強く説得しました。企画を立ててから約半年でなんとかローンチまでこぎつけることができました」 そして迎えた事業開始の発表当日、各社からの問い合わせが殺到。中にはインフルエンサーマーケティン3パターンのインフルエンサーを起用インフルエンサースペシャルインフルエンサー読者編集部チョイスインフルエンサー読者インフルエンサーを起用した広告メニューの実例クライアントの目的や案件に応じて設計集英社広告部デジタルプロデュース課課長代理 川上慎太郎氏

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