知名度・拡散力・トーク力など、選び抜かれた出演者が魅了OCE誌面と連動での発注は2、3割。デジタル単体での発注が大半を占めます。メーカーも購買へ繋がる企画を求めていますので、インスタライブのダイジェスト版にクライアントのECリンクを埋め込んで、視聴者がそのまま買い物できるように導線も用意できたらと今考えています」既に約100回以上のライブ配信を行ってきた『V』。ライブ制作のノウハウも聞いてみた。 「細かい点は〝秘伝のタレ帳〟のようなもの。何度も失敗を重ねて蓄積したノウハウなので秘密です(笑)。でも、まだ私たちも発展途 I II4上で、今もレシピを更新している最中。全てマニュアル化はしていません。決めるのは、大枠と話す内容3つ程度です。脱線も面白いし、ちょっとしたトラブルもライブということで楽しんでもらっています」作り手も楽しみながら、視聴者の期待を裏切ることなく応えていく。その真摯な姿勢が『VOCE』の魅力となっている。ンサーが可愛いのは当たり前。シワもクマもある普通の私たちが出て話すことに共感を覚えてもらえるようです」様々な企画を制作する上で、リアル感とともに大切にしていることもあるそう。 「心がけているのは〝鮮度〟ですね。ライブだけでなく、WEBは鮮度が大事です。その時々のトレンドがあるので、企画は寝かさないようにしています。企画案を出してから1週間滞ったものは実施しません。そして美容好きの私たちが楽しいものは、きっと視聴者も楽しいはず。だからみんなが『VOCE』のライブ配信は楽しいものを作ろうと思っています。もちろんバズるコンテンツも大切ですが、何よりも視聴者に対して丁寧に真摯に取り組むことを大事にしています」 フォロワーから好評なメーカーからの支持も集まっている。 「インスタのフォロワーも雑誌の読者もコスメ好きですから、『何を買おうか』とお財布をあけているような状態で雑誌の発売日やライブ配信を待っている方が多いんです。なので、紹介したものが購買に直結することは多いですね。『ライブを見て○○を買いに行ってきました』という声が次の日に集まるので、メーカーからの反響もいいですね」 ライブ配信は、雑誌の告知や編集企画を含めると週1本が適正と今は考えているそう。そこで、広告は月3社を上限に募集。満稿が続いている。 「新作発売日近くの商品訴求やイベント体験系のライブ配信がクライアントから要望として多く挙がります。 雑誌創刊15周年を記念して、2019年11月にライブ配信をスタートした集英社『MAQUA』。現在、隔週木曜日21時に配信を行う。「動画やライブ配信は〝飛び出す誌面〟とし『MAQU広く知ってもらうために始めました」と最初に語るのは伊藤かおり編集長。 「ライブでは、誌面で伝えきれないハウツーをベースに企画しています。特に力を入れているのは出演者で、インフルエンサーの千葉由佳さんとマミ様、そして編集部員とゲストという体制で行っています」ティズとして活躍しており、フォロワー数13・8万人をA』の世界観や楽しさを千葉さんはマキアビュー抱える人気インフルエンサー。マミ様もまた、美容職歴17年の経験と実績から構築したメイク理論〝#マミ様メイク〟が話題になり、同フォロワー数は8・3万人超え。ともに今、同世代の女性たちから高い注目を集めており、拡散力も高い。 「ゆるふわ系の千葉由佳さん、もしくは面白系のマミ様のどちらかを企画内容に合わせて起用して、さらに識者や話題のゲストも迎えて毎回行っています。彼女たちには固定ファンが既にいますので、ふたりがライブ配信の告知をすると、配信前から反応があり、配信中のコメントも多数集まります。紹介した商品に即動きがあるので、メーカー様へのアピールにもなっています。また、ゲストの選出にもこだわっています。どれだけ反響を呼べるゲストか、どれだけ『MAQUA』CASE 2集英社株式会社集英社マキア編集部編集長〈右〉「ポール & ジョー」の新作を紹介するタイアップ企画。〈左〉KANEBOのPOPUPイベントよりお届けした出張版ライブ伊藤かおり氏
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