雑誌広告_05
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女子会がテーマ。視聴者もスタッフもみんなで楽しむstudio「locationプラン」を提案。これではいけないと見直し、雑誌内の情報はチラリと触れ、『ここから先は雑誌を読んでくださいね』と購買を促す構成へ変えました。結果、視聴者からのコメントも増え、コミュニケーションが盛んになりましたね」雑誌購買の促進が目的のため、発売後に即完売した2019年8月号では、ライブ配信はしないという潔さ。SNS活用はインスタがメインだ。 「『美ST』は、40〜NSに強くない年代なんです。QRコードを読み取れない人も大勢いますし、編集部におハガキを頂戴することも珍しくないんです。だから、インスタに絞り、『美知りたいことが全部って、自分ごととして捉えられる実用性の高い情報を得られるライブになるよう意識しています。コスメなどの購入を悩んでいる人の背中を押してあげられたら嬉しいですね」と織田さん。今、集英社ではインスタライブ専用の広告メニューを考案し、積極的な動きを見せている。美容家やブロガーなどがコスメについて熱く語る「プラン」、プレスルーム訪問や商品やイベントの模様を伝える新たな収益源として強化中。 またこの完成度の高いライブの裏には、イベント運営会社の支えもあるそう。 「動画撮影に長けたチームのサポートを受けながら撮影を行っています。また、進行の大枠は編集部で決めますが、その後の台本起こしもその会社が手掛け、共同でより質の高いライブを目指しています」今後はマキアオンラインなどWEBで蓄積した経験を元に、チューニングしながら〝らしさ〟を極めていきたいと語ってくれた。視聴者に雑誌を購入してもらうことを目的として、2018年8月にライブ配信をスタートしたのが光文社の『美ST』。基本月1回ペースで配信を行う。その担当は、編集部の若手であり、部内でも信頼を置かれている浜野彩希さんだ。 「2019年2月号から、ライブ配信の内容を見直し、前半は発売号の宣伝と、今『美ST』で力を入れている付録の紹介。後半は質問コーナーという構成で行っています。以前は、前編集長が雑誌を解説する構成だったのですが、全てを見せすぎてしまって……。『雑誌を購入しなくてもいいんじゃない!?』という声が視聴者からも出るほど(笑)。でもST』はココにくればわかる、ココだけチェックすればいいという作りにしています。それが読者に対して親切かと。けれど、読者から、YouTubeチャンネルにも過去ログをアップしてほしいという要望をいただいているので、それにはお応えしようと思っています。若い世代と比較してデジタルに対しての苦手意識がまだ残っている層ですが、この数年でその意識変化が生まれるかもしれない。その時は他のSNSも積極的に利用することが出てくるかもしれません。が、今はインスタに注力すると決めています」 また、他の美容雑誌のライブ配信と視聴者の反応が少し異なるのも面白い。 「通常、美容雑誌のライブだと、美容に対するコメントや質問が多いと思うのですが、『美ST』の場合、出演者の衣装についてもコメントが寄せられます。『○○さんのピアス、どこのですか?』とか。弊社はファCASE 3光文社株式会社光文社@be_story_official美ST編集部エディター浜野彩希氏〈右〉『美ST』でモデルとしても活躍する橋本マナミさんがゲストのインスタライブ。TVで慣れているのでトークセンスは抜群。丁寧でわかりやすいと評判。〈左〉美顔器のスペシャリストでもある『美ST』のライター吉田瑞穂さんがMCを務めた回。付録のデンキバリブラシの魅力を発信し、雑誌の購買促進に大いに貢献したという    650代が読者層で、S

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