雑誌広告2025_06
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うな流れが生まれるかもしれません」 日経BPインサイトの成功は、日経BPがこれまで培ってきた編集力、メディア運営力、そして顧客理解が掛け合わさって生まれたものである。そしてそれは、出版業界が長らく課題としてきた「過去の資産の利活用」というテーマへの、一つの答えでもある。 「記事というのは〝その時〟のために作られたものですが、読み方を変えれば今でも通用する〝知の財産〟です。我々の仕事は、それを今の企業にどう分かりやすく届けるかという、いわば〝編集〟作業なのかもしれません」 事実、出版界においては過去20年、デジタル化によってコンテンツの蓄積が進んだものの、それらを収益化する仕組みは十分に整えられてこなかった。紙から電子への移行は一つの転換ではあったが、コンテンツそのものの価値を広く再流通させる手段は未開拓のままだった。 そこに現れたのが、日経BPインサイトのような〝再編集型プラットフォーム〟である。すでに制作された記事に新たな文脈と意味づけを与えることで、従来の読者層とは異なるユーザーに届き、新たな収益源へと変えていく。この構造が確立されれば、雑誌・新聞をはじめとする出版社にとって、財産として貯えていたコンテンツが収益を生み出す、新しいビジネスモデルが成立する。 また、このようなモデルは、編集者の役割にも変革をもたらす。「伝える力」だけでなく、「発見させる力」「組み合わせる力」が問われるようになり、編集という行為自体がより立体的な意味を持つようになるだろう。 今後、日経BPインサイトのような仕組みが他社にも広がっていけば、コンテンツ資産を再活用する出版界の動きはますます加速するはずだ。 出版が「今を伝える」こる〟ことに対して、お金をかけてでも若い世代を育てなくてはならないという課題を持っているはずというところから日経BPインサイトのアイデアは生まれました」 法人向けであるがゆえに利用料金プランは年額で39名・180万円〜と一見高く見えるが、一人あたりで考えると、月4000円程度に収まる。 「1000人規模では月1000円と、利用者が増えれば増えるほどコストパフォーマンスは高まります。実際に、〝雑誌を複数定期購読するより断然安い〟という評価をいただいています」 さらに日経BPにとって、日経BPインサイトは〝新しい顧客層〟へのアプローチ手段でもある。   「雑誌を読まずに育った若い世代が日経BPインサイトで初めて『日経ビジネス』の記事を読んで、その存在を認知するということも起こっています。今後は日経BPインサイトから逆に各媒体への購読につながるよなファッションを伝えることで読者との確かな信頼関係を築いてきた。 その誌面の中で年2回掲載され、高い支持を得ているのが、バッグブランド「YSACCS(イザック)」とのタイアップ企画だ。 このYSACCSとの取り組みが他のタイアップと大きく異なるのは、登場する 宝島社が発行する『大人のおしゃれ手帖』は、50代の女性読者を中心に、ファッション・美容・健康・ライフスタイルに関する実用的で信頼性の高い情報を届ける月刊誌である。  ターゲットは〝自分らしいおしゃれ〟や〝日々の丁寧な暮らし〟に関心を持つ、感度の高い女性たち。 美しく歳を重ね自分のスタイルにたどりついた女性達に暮らしのなかのリアルとに加え、「過去を掘り起こし、未来の行動に活かす」メディアへと変貌する。そんな未来の扉を、日経BPインサイトは確実に開こうとしている。出版社が持つ過去のコンテンツを今に届ける商品の紹介だけではなく、開発するタイアップ企画出版社の財産が未来を拓く宝島社『大人のおしゃれ手帖』に見るタイアップの進化形宝島社第1メディアビジネス局「大人のおしゃれ手帖」編集長橘 真子氏タレントがバッグを〝紹介するだけ〟にとどまらず、実際に〝商品の開発〟に関与しているという点にある。 「モデルやタレ5

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