雑誌広告2025_07
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CASEplus文 /中木 純2株式会社メガネトップ営業企画部 副部長冨澤 美奈氏盲点であり、まさに目からウロコでした。 『Oggi』との企画に先立ち、同社の『DIME』ではロンドンブーツ1号2号の田村淳さんとの企画も進行していました。ビジネスパーソン向けのコラボ眼鏡としては初の試みです。□江の工場にも足を運んでいただき、職人の心に響く問いかけや、もの作りへの思いを伺ったことにより、現場のモチベーションも高まりました。また、ご意見は商品の改良にも生かされ、かけがえのない財産となっています。 いずれのコラボ企画も理想の眼鏡を形にすることができ、お客様からも販売スタッフからも大好評でした。両者が「良いものを作りたい」という思いを共有し、真摯に向き合ったからこそ実現できたことだと思います。これ以降、店舗には20代後半から30代の女性客が明らかに増えました。現在は『Oggi 』との第 2 弾企画が進行中で、今回はインスタライブも実施。配信ではヘア&メイクアップアーティストの方に、なりたい印象に合わせた眼鏡の選び方や、相性のよいメイク方法などをご紹介いただきました。配信後には女性の販売スタッフから「もっと学びたい」との声も上がり、今後は店頭での提案にも幅が出てくると期待しています。 雑誌とのコラボには、雑誌のブランド力やターゲット層への訴求に加え、私たちにない視点やアイデアを取り入れられる点でも大きな価値があります。編集部のキャスティング力や取材力、読者の関心を捉える力、多様な考えやトレンドをひとつにまとめる編集力にも支えられました。 コロナ禍をきっかけにパソコンやスマートフォンの使用時間が伸び、視力の低下によって眼鏡を必要とする人が以前より多くなりました。また近年では、ファッションアイテムとして眼鏡を楽しむ人も増え、実用以外の用途も広がっています。 私たちが展開する「眼鏡市場」は、全国に1000以上の店舗を持ち、世界的に有名な眼鏡の産地・福井県□江市に自社工場を構えていることが大きな特徴です。調査の結果、「眼鏡市場」は信頼性、技術力、接客対応といった面で高く評価されている一方、20〜30代からは“親世代のブランド”と見られ、ファッション性に物足りなさを感じていることがわかりました。 この課題を受け、2023年に30代の働く女性から支持を集めている小学館のファッション誌『Oggi』へのタイアップ出広を決めました。単なる商品紹介にとどまらず、『Oggi』編集部や第一線で活躍するヘア&メイクアップアーティスト、専属の読者モデル集団「オッジェンヌ」の皆さんとコラボレーションし、ターゲットである女性たちが本当に欲しいと思える商品作りを目指したのです。デザインはゼロベースで考え、試作と改良を重ねながら、完成・販売までに約1年をかけました。 眼鏡は、不具合のないことが最も重要なため、機能性とデザイン性を天秤にかけた場合、私たちは機能性を優先しがちです。しかし『Oggi』チームはファッションのプロとして、デザインへの妥協を許さず、そのことが私たちに新たな視点をもたらしました。これまで諦めていたデザイン面を、機能性とどう両立させるかと考えるようになったのです。 ときには、思いがけない気付きもありました。たとえばセルフレームの眼鏡のデザインを検討する際、私たちはフロント(フレーム前面)とテンプル(耳にかける部分)の継ぎ目に金属パーツを加えることを提案しました。自社工場を持っている強みを生かし、価格に影響を与えることなく、高級感を演出できると考えたからです。ところが、『Oggi』チームは「ゴールドのパーツが入ると、シルバーのアクセサリーが合わせづらくなるため、シンプルなほうがいい」という意見でした。これは33雑誌との共創コラボで客層を広げる最前線最前線最前線最前線最前線 +++++

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