CASE chocoZAP(チョコザップ)は24時間365日※1、気軽に通えるジムとして、2022年7月にブランドをスタートしました。同様の業態はすでに存在していましたが、私たちはとくに運動初心者に寄り添うことで差別化を図っています。たとえば、難易度の高いフリーウエイトはあえて設置せず、初心者でも扱いやすいシンプルなマシンを導入。さらに着替えや靴の履き替えも不要にし、老若男女を問わず、誰もが気軽に通える環境を整えました。 また、初心者層は女性が多い傾向があることから、来店の動機づけになるよう、脱毛やエステといった美容系のセルフサービスも導入。会費を低価格に設定することで、運動を始めたい方が気軽に踏み出せるようにしています。 サービス開始当初は、ブランド認知の拡大を最優先に、テレビCMを軸に広告を展開しました。“誰でも通えるコンビニジム”であること、そして“低価格”という特徴を前面に打ち出し、ブランドイメージとともにサービスの具体的な内容をより多くの人に知ってもらうことを狙いました。 都心部の主要エリアで展開した当時の会員層は20〜30代が中心でしたが、サービス開始から3 年が経った現在は、全国47都道府県に約1800店舗※2を展開し、会員数も約135万人※3にまで拡大。若い人に限らず、50〜60代やシニア層にも利用が広がりました。認知度は全国で80%を超えるまでになっています。 しかし、認知度が上がるにつれ、単純にサービスの内容や低価格だけを訴求する広告では未利用者に響きにくくなり、新規顧客の獲得が難しくなってきました。そこで約1年前から広告戦略を見直し、お客様の利用スタイルや運動そのものの楽しさ、続けることの価値を伝える方向にシフトし、試行錯誤を重ねています。その一環として、雑誌社とのタイアップ広告にも取り組むようになりました。 「運動はまとまった時間が必要」というイメージを持つ方は少なくありませんが、実際には5分程度でも大丈夫です。「数分の運動でも、実施したほうが健康に近づくということが科学的にも証明されている」という体育科学博士の意見もあります。それplus※1)一部、テナント規制により24 時間営業ではない店舗・休館日がある店舗もあり※2)2025 年 5月20日時点 ※3)2025 年 5 月15日時点文 /中木 純2RIZAP 株式会社執行役員 マーケティング統括本部 本部長田牧 友里絵氏ゆえ、無理なく生活の一部として取り入れ、楽しみながら続けることが理想だというメッセージを届けるため、ライフスタイルの提案や実用的な記事まで幅広くカバーする週刊誌をはじめとする媒体に出広し、読者に共感を得られる切り口でサービスの魅力を伝えています。 広告はどうしても、私たちが伝えたいことを一方的に発信してしまいがちです。その点、雑誌社と組むことで、読者視点に立った表現や切り口の提案を受けられるのは大きなメリットです。第三者の視点が加わることで、より自然で共感を呼ぶ伝え方ができると感じています。 また、タイアップ広告の魅力は、興味を持った方に深い情報までじっくり読んでもらえる点にもあります。実際、社内でも好評だった事例として、手術に備えて減量に挑戦した会員様の実体験をストーリー仕立てで紹介し、減量の経過だけでなく、運動を続ける中で感じた生活や心境の変化まで語っていただいたタイアップ広告があります。リアリティのある体験談が読者の心に残り、どこかのタイミングでchocoZAPを思い出していただくきっかけになると期待しています。 昨年、新宿の提携医療機関で、chocoZAP会員であれば追加料金なしでMRIやCT検査を受けられるサービスを開始しました(年間最大1回限定)。運動習慣の定着にとどまらず、予防医療にも取り組みを広げています。こうした活動の意義をより多くの方に伝え、健康の大切さをより実感してもらえるよう、今後もタイアップ広告などを通して発信していきたいと考えています。35自分事化できるタイアップ広告が新規開拓のカギ最前線最前線最前線最前線最前線 +++++
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