雑誌広告2025_09
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は話す。そこでまず工夫したのが、誌面の見せ方である。たとえば、フレグランスを扱った別冊付録では、「忙しい日々に平穏をもたらす〝整う香り〟」といったコピーをつけ、新しい香りの楽しみ方の提案や選び方を紹介した。また、美容大賞の誌面では、まるで日常のワンシーンのように商品とモデルをさりげなく絡ませながら、ファッション大型企画の出広も獲得した。 今年の春、美容男子組織「メンズノンノ・ビューティ・アソシエーション」(=MNBA)が発足。日本化粧品検定1級取得者など、美容への高い意識と興味をもつ5名のメンズノンノモデル、美容師、読者からなる。美容大賞の投票はもちろん、アンケートへの回答や美容アイテムのレビューなどに協力してもらうことで、美容系の企画に反映していくのが狙いだ。今後はメンバーを増やし、本誌だけではなく、Webのオリジナルコンテンツもいっそう充実させていく。 また、今年も昨年と同様のイベントを予定しているが、2日間で美容熱の高い男子200名を招待予定だ。来年の40周年イヤーはさらに体験型のイベントを活発にしていきたいという。 「最終的には、ファッションや美容といったカテゴリーを取っ払いたいと思っています。おしゃれを楽しむために好きな服を選ぶように、きれいな肌でいたい、心地よい香りをまといたい─。そんなふうに、美容ももっと自由で感覚的なものになっていくのが理想です。そうなれば、これまでの固定観念にとらわれず、新しい楽しみがもっと広がっていくでしょう。メンズ美容はまだまだ可能性を秘めていると感じています」(吉□氏)美容好き男子組織を結成リアルな声を発信クライアントからファッションページのような世界観を希望され、制作した「ナプラ」のタイアップ(2025年7月号)。モデルの目線をあえて外し、商品を手前にさりげなく置いたフレグランスを特集した2025年7月号別冊付録。ビジュアルを工夫したほか、両開きで、右から開くと新しいフレグランスの楽しみ方やトピックの提案を、左から開くとアワードになっているページらしい世界観を写真で表現した。実際、そのページを見て、同じようなイメージで撮影してほしいとタイアップの依頼もあったという。 こうした『MENʼ S NON-NO』ならではの誌面づくりが評価され、知名度の向上を目指す新ブランドや、リブランディングを検討するメーカーからの依頼が増えた。最近では本誌とWebで連動した4か月にわたる7

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