雑誌広告2025_05
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端も担っている。川崎氏は「新たな出版ビジネスの価値創造として、『Cステーション』グループは『サイト版メディアカンファレンス』にしたいと思っているんです」と話す。 「カンファレンスの『ミライトーク』セッションは『Cステーション』の記事やウェビナーが目指しているもの。『メディアアワード贈賞式』が広告主との共創確認の場であるように、サイト内でも広告主との共創を体現できれば。そして『ビジネスハングアウト』の交流の光景は、まさにオンラインで『Cステーション』グループが目指している姿です」 リアルイベントで広告主との対話を深めたのちには記事化、オンライン配信も行い、総合的な情報発信を強化している。「オーガニック検索での流入を目的とするのではなく、適切なコンテンツの継続的な発信こそが最大のSEO対策だと考えています」と川崎氏は語る。  現在『Cステーション』グループはリニューアルを進めている。 「4つのサイトの個性を活かしつつ、UI/UXを統一し、グループ全体での回遊性を向上させたい。複数のサイトを持つ広告プラットフォームだからこそ生まれるシナジーがあるはずと、私自身もリニューアルの完成を楽しみにしています」 集英社の『SHUEISHA ADNAVI』(以下ADNAVI)は、広告主や広告会社に各メディアのブランド価値を伝える情報発信サイトだ。資料の提供にとどまらず、広告施策のヒントとなる事例や、様々なマーケティング・ソリューションの紹介に力を入れている。 運営を担当するビジネスプロデュース第1課の黒沢奈津子氏は「情報発信が第一義ですが、それだけではなく、広告主や広告会社と編集部とをつなぎ、広告のさらに「新規クライアント様から『ADNAVI』へ直接お問い合わせをいただき、提案から成約につながることも増えてきました」 『ADNAVI』は「編集長インタビュー」「ホワイトペーパー」「ウェビナー」といった多角的な発信を通し、広告主と集英社メディアの関係性を深めてきた。 「『編集長インタビュー』では、メディアの編集方針やブランドの方向性を伝えつつ、編集長自身の個性や意外な素顔にもフォーカス。広告主との距離を縮め、データやスペックだけでは伝えきれない雑誌ブランドへの理解を深めていただくことが狙いです」 編集者だからこそ知り得るインサイトや分析をまとめた「ホワイトペーパー」は、広告主のマーケティング支援ツールとして機能。その一例が、女性誌『BA ILA』の「キャリア女子総研」だ。 「『BAILA』のターゲット可能性を広げる場として発展してきました」と語る。 広告プランニングに必要な媒体資料や広告メニュー、読者データなどが集約され、社内外のセールス関係者も事例の参照や企画立案に活用。スピーディな提案が求められる昨今、問い合わせ対応や、社内の営業活動の効率化にも貢献している。広告業界にメディアブランドの価値をアピール多角的な発信でプレゼンスを向上集英社メディアビジネス部ビジネスプロデュース第1課課長代理 兼 メディア業務管理課 課長代理黒沢奈津子氏出版社としての強みをフルファネルで活用するマーケティングの新ハブへSHUEISHA ADNAVIhttps://adnavi.shueisha.co.jp/【集英社】4

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