配信、販売支援まで一気通貫で支援する新たなマーケティング・ソリューションを提案。単なる広告枠の販売にとどまらない「マーケティングパートナー」としての雑誌ブランドの存在感をアピールしている。 『ADNAVI』を通じた新規クライアント獲得の成功事例も増えている。問い合わせは国内のみならず海外にも広がっているという。「韓国のアパレルブランドから『ADNAVI』に英語でお問い合わせをいただき、『メンズノンノ』で俳優パク・ソジュン氏を起用したタイアッププロモーションとして結実したことも。世界に開かれた窓口ができ、新たな広告主との接点になったことを実感しましたね」 また近年マンガIPを活用した広告ニーズが高まる中『少年ジャンプ+』を筆頭に国内外からマンガ関連の閲覧や資料ダウンロード、問い合わせが増加。さらにアル世代くらし白書」では、出版社の雑誌ブランドならではの知見と強みを活かした、リサーチから商品開発、施策提案、データを活用した広告は30代の働く女性。『チームリーダーになったら、BAILA。』というキャッチコピーで、新人・若手から一歩成長した層を対象にリブランディングを進めており、その中で編集部がまとめた『現代の30代キャリア女性の働き方や価値観・インサイト』を、マーケターへ提供しています」2020年からメディアビジネス部が企画・主催しているオンラインセミナー「集英社メディアソリューションフォーラムセレクト」は、広告会社・マーケターへの新たな情報発信やコミュニケーションの場として定着。直近の「LEEミレニ 雑誌・デジタル広告市場の変化に対応し、小学館の広告情報発信サイト『AD POCKET』は2022年にフルリニューアルを実施した。 ADX戦略室の河村英紀氏は「媒体資料のダウンロードサイトから、メディア情報のみならず、サービスやソリューションも提示し、マーケティング視点での情報提供を強化する場への進化を目指しました。小学館メディアやサービスに関する情報発信を通じて、広告主や広告会社との接点をより戦略的に広げるという意図がありました」と振り返る。 売上・広告主数の減少という市場トレンドを見据え、河村氏は「出版社の広告ビジネスは業界でもニッチな存在になりつつあります」と指摘する。広告収益の多くが一部の広告主に集中する「パレートの法則」は出版広告ビジネスにも当てはまり、新規広告主の獲得が昨年には『少女マンガIPガイド』がローンチ。IP活用事例や、レジェンド作品・作家紹介などの情報提供を行い、これまで接点の少なかったメーカーや自治体からの新規問い合わせを受ける窓口としても機能している。 これまでは閲覧数やリーチの最大化を重視していたが、今後はターゲットを明確化し、セールス活用しやすいデータベースの整備や検索性の向上、「ホワイトペーパー」など各種資料の拡充を進め、より質の高い情報を提供できるサイトへのリニューアルを予定。 「集英社の強みである『雑誌ブランド』『マンガIP』『データ』を、広告領域にとどまらない様々なソリューションに活用いただくための『情報のハブ』として、戦略的にマーケティングを支援し企業ブランディングを支えるプラットフォームへと進化を図っていきます」世界に開かれた、新たなクライアントとの接点にマーケティングを支援する情報の新ハブへ岐路に立つ出版広告DXで課題解決へ小学館広告局 ADX戦略室室長河村英紀氏広告主との新たな接点をマンガIPとデータの融合で広告の可能性を広げていくAD POCKEThttps://adpocket.shogakukan.co.jp/【小学館】5
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