雑誌広告2025_06
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ントが製品の魅力を語るというのは、従来のタイアップ広告でもよくある手法です。しかし、私たちが目指したのは、〝その人が本当に欲しいと思うバッグを、一から一緒に作る〟ことでした」と語るのは、『大人のおしゃれ手帖』の編集長・橘真子さんだ。 「最初の企画会議で、タレントさんにはこんなバッグが作りたいといったフォルムからここにポケットがほしい、こんなカラーにしたいといった要望を挙げてもらいます。それをベースにYSACCSさんにはサンプルを仕上げてもらい、それに対してまた編集部・タレントさん・YSACCSさんですり合わせ、最終的な商品に整えていくという流れになります」 最初の企画段階から考えるとその期間は数ヵ月にも及ぶ。出演者、そして編集部としても通常のタイアップとは比較にならないほど手間も時間もかかっている。 「だからこそ、読者にとっても〝この人が本当に考えて作ったバッグなんだ〟という納得感が生まれるし、〝憧れの存在が開発に関与した製品〟を一緒に作ったブランドという文脈が加わることで、YSACCSさんに対しても、単なるPRを超えた深いエンゲージメントが生まれます」 実際にこの取り組みは大きな成果を上げ、誌面で紹介されたバッグは毎回好調な売れ行きを見せている。 さらに注目すべきは、この企画に登場するタレントたちがこの企画に真剣に向き合い、バッグを作ることを楽しんでいることだ。 とりわけ印象的だったのは、木村多江さんが出演した回だ。 木村さんは誌面だけでなく、自身のInstagramでも制作の様子をアップし、宣伝に一役買ってくれた。 「実は、SNSでの発信は編集部が依頼したものではありません。ご自身が〝本当に気に入ったものができたから伝えたい〟と自発的に発信してくださったんです。しかも、多江さんと私とYSACCSさんの担当者の3人が出演するインスタライブまで開催してくれました。これが多江さんにとって初めてのインスタライブだったそうです。こちらが想像していた以上に熱心にこの企画に取り組んでくれました」 こうしたタレントのキャスティングを可能にしているのも、雑誌編集部が培ってきた取材・制作ノウハウの蓄積があるからだ。 「これまでにこの企画に出演いただいた方は過去に『大人のおしゃれ手帖』の表紙やインタビューに出演編集部のノウハウが三者にメリットを届ける春・秋の年2回実施しているY’SACCSとのタイアップ企画。これまでにタレントの鶴田真由、本上まなみ、木村多江、小西真奈美が出演し、バッグを商品化している宝島社が発行する『大人のおしゃれ手帖』は、2014年3月7日に創刊された月刊誌。 ターゲットは主に50代の女性で、ファッション、美容、健康、食、インテリアなど、日常生活を豊かにする情報を提供している。 暮らしを豊かにする実用情報を軸に構成。「50代からのグッドエイジング」を掲げ、自分らしく、美しく歳を重ねる女性のためのライフスタイル誌として、高い支持を獲得している。毎月7日発売。 発行部数は約10万部。Y’SACCSとのタイアップで新しいタイアップのスタイルを生み出した大人のおしゃれ手帖6

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