前年度経済産業大臣賞受賞社株式会社三越伊勢丹亀本裕夫氏雑誌広告という紙媒体の魅力とリアルの重要性を痛感昨年、弊社・三越伊勢丹が経済産業大臣賞をいただきましたことから、この審査会に参加させていただくこととなりました。三越創業350周年を機に地域社会と連携するプログラムを実施したこと、ならびに包装紙を通じて日本独自の文化である「包む様式美」を伝えていくという、やや特殊な企画でしたので、その特殊性からグランプリをいただけたのではないかと漠然と考えていたのです。でも、本物そっくりなデザインと音声ガイドでAED体験ができる「AEDたいけんセット」であったり、世界的なブランド企業のクリエイティブ力の高さが光る純広告の数々であったり……と、自分が想定していた雑誌広告の概念をはるかに超える高いレベルで、それもあたりまえのことのように各誌が表現していることに大きな衝撃を受けました。私は顧客戦略を統括しております。百貨店の顧客戦略において、「個々のお客さまといかにコミュニケーションが図れるか」が重要課題ですが、その主たるツールはアプリとなるので、顧客とのコミュニケーションはデジタルデータで行うものと考えておりましたが、この審査会を通じて改めて紙媒体の魅力やリアルの重要性を痛感、コミュニケーション戦略について再考せねばならないと強く感じております。本日は、貴重な機会をいただき、ありがとうございました。36
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