を流すのであれば、著作権をクリアしなければならないといった音声レーベルならではの問題もある。 「shueisha voxを始めてから編集総務部に確認することがすごく増えました(笑)。スタッフには、カットすることに躊躇しないでという話はしています。収録中も何かおかしい、危ないと思ったら一度止めていいからと。特にポッドキャストの場合は、毎回必ず決まった分数の番組を作らなければいけないというわけではないので、エピソードをカットしたために多少短くなっても放送はできます。楽しい番組を作るのは大前提として、誤解を招くような発言が拡散されないように、作り手側は危険性を十分に自覚しながら番組を作らなくてはならないですし、それが音声レーベルとしての信頼につながっていくと考えています」 スタート当初は書籍編集部内の企画として運営され0円くらいと表現してよいかどうかは、各レーベルによっても判断が違うと思いますし、もしかしたらほとんどのラジオやポッドキャストの番組は許容範囲としてそのまま流す微妙なラインだと思うんです。ただ、雑誌や書籍で考えた場合、それを7000円とは書かないだろうという編集部判断をして、最終的にそこはカットして配信しました。番組作りとしては小さなことかもしれませんが〝7 0 0 0円くらい〟をそのまま流すことが、良い悪いではなくて、shueisha voxとしては〝7000円くらい〟とは見なせない、許容しないということです。正確性へのこだわりを音声レーベルの担当者としては持たなくていけない。これが書籍や雑誌であれば集英社のこれまでの歴史のなかでその基準や線引きが明確になっていますが、音声レーベルとしては、その線引きをこれから固めていかなくてはいけないところだと思っています」 その他にも番組内で音楽ッキングするノウハウは編集者としてのスキルがそのまま活かせるが、細かい制作過程では音声メディアならではの苦労もあるという。 「音声メディアは、ある種の曖昧さを内包するメディアだと思っています。それが良さでもあるし、そのファジーな感じがライブ感につながっている部分もあります。でも、それがともすると差別的な発言と捉えられ、分断を助長してしまうといった危険性も秘めています。そこまで大きな問題ではなくても、内容の正確性や情報のクリアさ、何をもって正しいというのか。公平性も含めその基準をどこに設定するのかはまだ試行錯誤をしている段階です」 実際に過去には、値段の表現で頭を悩ませたことがあったという。 「ある番組でパーソナリティの方が『7000円くらいの商品』という表現をしたことがありました。ところが音声チェックの段階で、その商品の値段を調べたところ、6400円だったんです。6400円を700 ていたが、集英社vox編集室として独立した組織となった以上は、収益化も求められることになる。 「shueisha voxは202 4年3月にスタートしましたが、集英社vox室として組織化されたのが昨年6月でしたので、それまでは広告に関しての動きは一切できていませんでした。組織化されて、8月からようやく広告の話をいただけるようになりました。番組内で製品やサービスを紹介するタイアップ広告も入るようになりました」 広告と並んで収益化の大きな柱と考えているのが、番組イベントだ。 「昨年の5月にshueisha voxとして初めて開催した『流通空論』のイベントでは会場のチケット70枚が完売し、その他にオンラインチケットが700枚弱販売されました。それに加えてイベントに合わせてTシャツやステッカーなどのオリジナルグッズも販売し収益に繋げています」 グッズ製作でも、一苦労があったという。広告とイベントの二本柱で収益化への第一歩ウェブメディア「オモコロ」の編集長・原宿氏が今さらすぎるトピックや、早すぎて誰にも刺さらなそうなアイデアなど、“今じゃない”話題を拾い上げ、再考し、「企画」にする長考系カルチャートーク番組配信:毎週水曜、午前5時原宿の今じゃない企画室雑誌、テレビなどで幅広く活躍中の人気料理家・長谷川あかりによる初のポッドキャスト番組。編集者の平田真優香氏(集英社・BAILA 編集部)が出演。仕事終わりの女子会感覚でゆるく語らい合う配信:毎週火曜、午前5時長谷川あかりのシャニカマでごめんなさいラッパーでクリエイティブディレクターのTaiTan氏によるポッドキャスト。「流通」とはなにかを解きほぐしながらゲストたちと自由連想形式で「空論」を展開する、新感覚の「放言ビジネスプログラム」アーカイブ配信流通空論5
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